リサイクル出前授業

神奈川県 川崎市立鷺沼小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2022年1月17日(月) 8:50〜12:20
  • 場所

    川崎市立鷺沼小学校 特別教室

  • 報告

     

     今回訪問した鷺沼小学校は、東急田園都市線鷺沼駅から伸びる「春待坂」を歩くこと5分、隣には「鷺沼公園」という自然豊かな公園がある立地で、交通の面でも環境の面でも恵まれた小学校です。今回は5年生4クラスを対象に、川崎市の市民団体「3R推進プロジェクト」「グリーンコンシューマーかわさき」と連携し学校給食用牛乳パックのリサイクルを中心に授業を行いました。5年生は前期でSDGsの掲げる目標から教育や飢餓について学び、その後取り組み事例を調べて発表を行ったそうです。
     授業はまず市民団体の方が登壇し、パリ協定やSDGsなど国際的な取り組みから川崎市が策定した脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」まで、みんなが一丸となって環境問題に取り組む重要性を説明し、続けて川崎市における学校給食用牛乳パックの実情を説明しました。牛乳パックが燃やされていることを知った児童から「もったいない」「リサイクルしたい!」という声が上がるなか、「ではなぜ燃やされているか、どうしたらリサイクル出来るかをみんなで考えて実践に結び付けることが大事です」と教えて、次に横浜市の学校で手開きしている動画を紹介し容環協の授業へ繋いでくださいました。
     容環協の授業は、牛乳パックン探検隊の動画で紙パックがどのように作られていて、使い終わったらどのようにリサイクルされているかを理解してもらいました。続けて紙パックの回収率が決して高くないこと、リサイクルするとごみを減らせてCO2の削減にも貢献できること、最高級の紙を使用しているため高品質なリサイクル品に生まれ変わることを説明し児童たちは興味深く耳を傾けていました。そして川崎市にはリサイクル出来る環境が整っているのに何故出来ていないか、みんなで考えてくださいと呼びかけました。
     時限毎に質問を受け付け「紙よりガラスびんを再使用した方が環境にやさしいのではないですか?」「なぜ外国の紙を使っているのですか?」など今回の授業で疑問に感じたことや、脱炭素や太陽光発電についてなど環境問題への意識の高さを伺わせる質問もあがりました。

     川崎市で重ねる出前授業が、児童達にリサイクルの意識を芽生えさえ親、先生、学校、行政を巻き込んでリサイクルの輪が広がっていくモデルケースとなることを信じ学校を後にしました。
    • 市民団体から「なぜリサイクルされていないか」をクイズで質問
    • 容環協によるリサイクルのメリットの説明