リサイクル出前授業

神奈川県 川崎市立宮崎小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2022年1月21日(金) 9:35〜15:00
  • 場所

    川崎市立宮崎小学校

  • 報告

     

     前回に引き続き、「3R推進プロジェクト・グリーンコンシューマーグループかわさき」と「川崎市環境局」と連携し、市内の小学校の環境学習の一環として紙パックリサイクルの授業を実施しました。
     宮崎小学校は東西に長い川崎市の中央、宮前区内に立地し、今年度で創立148周年を迎えた歴史ある小学校です。全校児童数は1,100名を超え、川崎市内でも最大規模です。広々した校庭を持つ緑豊かな田園地区に建つ学校で、「学び合う学校、安全安心な学校、支え合う学校」を経営方針に掲げた、活気にあふれる学校でした。
     授業は5年生5クラス179名を対象に、今回も3つの大きなテーマについて行いました。
    まず、3R推進プロジェクトからは、「学校給食用牛乳パックのリサイクルの現状と小学校での取組み事例」についての話があり、地球温暖化や脱炭素、SDGsの話題に対して、児童たちは大変興味深く授業を聴いていました。続いて、容環協は「牛乳パックリサイクル」について授業を担当しました。 冒頭に「パックン探検隊」のビデオ上映をした後、川崎市の牛乳パックリサイクルの現状やリサイクルすることにより社会にどのような利点をもたらすかなどについて説明を行いました。最後に、川崎市環境局から「川崎市のごみ減量化の取組み」について話がありました。川崎市は環境先進都市として市民の意識も高く、政令都市の中では3年連続1人当たりのゴミの排出量が最少であるにもかかわらず、学校給食のパックについては残念ながら燃やされている現実があることの説明がありました。「なぜ、現在川崎市は学校給食用牛乳パックをリサイクル出来ていないのか?」の説明に対して、みんな真剣な面持ちで耳を傾けていました。
     授業の最後の質疑応答では、「牛乳パックと瓶ではどちらが環境に良いのか?」「牛乳パックを再生する時に灰にはならないのか?」など、かなり専門的な質問が飛び出しました。また、授業の感想として、「川崎市は人口が増えているのにごみの量は減っていることを知り、もっと家のごみを減らしたい!」「牛乳パックをリサイクルするとCO2の排出量が減ること知り、リサイクルを始めたいと思った!」など大変力強い声を児童から聞くことが出来ました。
     現在、川崎市で集中的に実施している出前授業が、リサイクルについて自ら考えるきっかけとなり、1つ1つの学校からリサイクルの輪が広がっていくような活動になればと思い、学校を後にしました。

    • 容環協による講義
    • 児童からの質問に答える講師陣